キャビネット製作終盤[ファニチュアデザイン専攻2B]

インテリアデザイン科ファニチュアデザイン専攻2年生「家具製作」の授業エントリー
今回は、終盤に差し掛かった?木製キャビネットの製作状況をご紹介。。。
東京北区王子の駅前、中央工学校14号館の地下に位置する【第10実験実習室】通称【木工室】。
前回の記事では、、、木枠の接着のご紹介をしました、今回はその中に引き出しや棚板などの加工です。

序盤の説明でしようさせていただきましたが、今回学生が製作している完成予想イメージスケッチ。。。。
(筆者作画の為、、多少の誤差をご了承下さい)
上のスケッチの今回は、下部の引き出し部の加工作業中でした。。

作業台に上に組みあがったキャビネットタワー達。

棚板の微調整中。角を少し落とす作業です。
そして引き出しの登場↓

このような引き出しを製作するために、板と板を接着する場所を加工するわけです。

ホワイトボードに板書がありましたので、パチリ。。。。
まず、引き出しの板にはそれぞれ名前があり、、、
文字で表現してみると、、、、
先板
側 側
板 板
前板
という配置になっており、もう一度引き出しの写真に記入してみると、、、

それぞれ、ホゾという溝を切り欠きながら組み合わせている。。。

ホゾの凹凸を機械で加工。
こういった一見すると簡単そうな作業にも、準備がたくさん存在する。
「切る」為に、機械を「準備する」
「切る」ことは、とても注意した作業で慎重にすすめなければならないが、
「切る」以上に重要なのは、切るための「準備」の方にあるじゃないかとつくづく取材をして思う。。。
「準備」こそ丁寧に、しっかり加工ができように慎重に作業する。
何度も何度も刃の角度や出具合を調整している姿をよく目にするわけで、、、、

刃の取り換えや、、、

加工時の歯の出具合の調整や、、、

刃の垂直の調整など、、、加工時間より断然に長いその準備作業を、徹底的に学んでいる。
よく言われる「デザイナー」と「職人」のお話の不一致はこういうことから起こるのかもしれません。
設計者の「これ、簡単に切れるでしょ、だって切るだけじゃん」という言葉が軽すぎるのかもしれませんね。
筆者にも心当りがチラチラと、、、、

現在学んでいる学生は「未来の職人さん」志望なので、現にそんな体感をしながら製作を進めています。
キャビネット製作を通して、機械加工に関する技術を習得し、着々と完成へと向かっています。
ホント、今年のキャビネットは使い勝手が良さそうで、、、個人的に欲しい願望が高まります。
今後の彼らに期待しつつ。。。