「大人になるということ」

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚誼を賜り感謝いたします。

自分が「大人」になったという実感をもったのは皆さんいつ頃でしょうか?
恥ずかしながら私は50歳を過ぎた頃では、と思います。
「人に対して寛容になれたこと」を自覚するようになり、その頃から「大人」としての思考が芽生えたような気がします。
それまでは、他者を評価する視線が先に立ち、そこから生まれるストレスによって、常にイライラしていました。
そんな私も50歳を過ぎ、寛容を知ることで「大人」に近づいたように思います。
私は学生に対し「もっと大人になれ」「早く大人になれ」と諭していました。
しかし、それは指導の都合の良いように、彼らを「大人」という枠の中に押し込もうとしているにすぎませんでした。
区切りに過ぎない成年年齢と異なる「大人」。
長い時間をかけてようやく「大人」になるということ。
この歳になりようやく思いいたりました。

民法改正により、令和4年(2022)4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられます。「一人で有効な契約ができる」「親権に服することがなくなる」「女性の婚姻開始年齢が18歳」などとなります。若者が「大人」に成長していく過程を見守るのが私たちの仕事。その視点を少し変える必要のある令和4年4月がもうじきやってきます。

人々が心を寄せ合い、相手を思いやることで失われた日常に少しでも早く近付くものと思われます。「明日を信じて」、もう少し頑張りましょう。このブログも本日から再開、皆様の変わらぬご支援をよろしくお願い致します。