「第五代校長」

第五代校長田中角栄先生は政界でも屈指の演説の名手として有名な方でした。
今でも時折その録音・録画を見聞きすることがあります。
田中先生は内閣総理大臣となる時まで、中央工学校の校長を勤められました。
先生が残した卒業式での式辞が記録として残されています。
抜粋となり失礼とは存じますがここにご紹介します。

「1968年(昭和43年3月24日 中央工学校 卒業式 式辞」

(前略)学校の卒業ということは、顧みて大変なことだと思います。学校に入ったときには、また学校に学ぶ意義は、ふたつあります。ひとつはとにかく入学の日から卒業の日にたどり着く努力。学校の業を終える前に、まず休まず、たゆまず、学校に通い遂げるという大きなことがあります。内容よりも、それだけで、最後まで学校に通い得たということが、人生におけるひとつの大きな収穫となるでありましょう。もうひとつは言うまでもなく、業を習う、業を終えることであります。諸君はこのふたつを成し遂げて今日この日を迎えられたわけであります。
(中略)諸君が、中央工学校の卒業を機会にして、もう一度、もっともっと勉強しようという気持ちを新たにされる、今日をその機会とされますように、心から願いたいのであります。どうぞ諸君、人生はこれからです。明朗闊達に、堂々と人生を歩いていただきたい。
(中略)心からの諸君の前途を祝して、私の挨拶を終わりたいと思います。


田中先生この年50歳。先生の熱き思いが伝わってまいります。