世界的な真珠の製造販売企業の「ミキモト」。
銀座には2棟のビルがあります。
そのうちのひとつが「MIKIMOTO Ginza 2 (ミキモト銀座2丁目店)」。
地上9階建てのスリムな外壁に現れるランダムな開口部が印象的な建物です。
設計は伊東豊雄氏。
仙台メディアテークをはじめとする数々の建築で有名な日本を代表する建築家です。
この独創的な建物は、鋼板コンクリート構造(構造設計:佐々木睦郎氏)といって、2枚の鋼板(6~12mm)による、厚さ200mmの壁にコンクリートを詰め込んだ構造です。
つまり、柱や梁といった部材が存在しません。
その結果、開口部を自由な形状で決められ、ご覧のような外観をもつ建物となっています。
鋼板を溶接により接合したシームレス(継ぎ目のない)な外壁。
よほど丹念な表面処理を施さなければこれだけ平滑な壁面はできないものです。
淡いピンク色は真珠をイメージでしているそうですが、まさに真珠王「ミキモト」の象徴。
2006年度グッドデザイン賞受賞したのも頷けます。
皆様もぜひ一度ご覧あれ。
校長ブログ「東京の名建築 ㉒ 東京文化会館」(chuoko.ac.jp)





