「卒業式の思い出」

中央工学校の建築設計科を卒業したのは44年前。

昭和53年(1978)の3月です。
卒業式は当時あった北区公会堂、満員の座席を思い出します。
卒業証書と記念品のオルゴール(宝石箱風)をいただきました。
式が終わり恩師をお招きしての謝恩会。
二年間という短い間ではありましたが、共に過ごしたクラスメートとおおいに盛り上がりました。
明日から学生ではないという現実、社会人という漠然とした世界への戸惑いと不安。
若者が大人になってゆく門出の時、様々な思いがめぐりました。
記憶をなくすほど酩酊した二次会、三次会。
目覚めたのは自宅の布団の上、スーツのまま寝ていました。
気がつけば卒業証書も記念品も手元にありません。
驚き慌てました。
実は交際中だった彼女が二次会から合流、この様子では絶対無くすだろうと思い預かってくれていたそうです。
酔っぱらって記憶をなくすことはあっても物はなくしたことがない私(苦笑)、いやはや失態でした。
お詫びに記念品の宝石箱はそのまま彼女に差し上げました。
時は流れ、その宝石箱はその彼女(奥さん)が今でも我が家で使っています。
ただし宝石は入っていません(笑)。