本ブログにおいて東京の名建築シリーズとして紹介するつもりでしたが、残念ながら解体工事が始まってしまいました。
中銀(なかぎん)と呼びます。
中央区銀座に建つことが由来だそうです。
1972年建築家黒川紀章氏によって設計された分譲マンション、カプセル型の住居140戸がコンクリートの躯体に固定されています。
新陳代謝を意味する「メタボリズム」という設計思想のもと、古くなったカプセルを交換していくというものでしたが、残念ながら一度も交換されないまま現在に至ります。
保存を求める声もあり議論となっていましたが、コンクリートの劣化が激しく、やむを得ない判断だったのでしょうか。
都市建築の将来を提案した建築家の代表作、時代の流れを感じます。