「東京の名建築 ⑦ 東京カテドラル」

正式名称はカトリック東京大司教区 カテドラル関口教会 聖マリア大聖堂。
通称東京カテドラルと呼ばれます。
日本のカトリック教会は16の教区に分かれています。
それぞれの責任者(司教)の紋章がついた赤い椅子をカテドラル(司教座:ギリシャ語)といい、東京教区の司教座をもつ教会であることから、このように呼ばれます(関口は地名:文京区関口)。
旧教会は明治32年(1899)に建てられましたが、第二次世界大戦による空襲によって焼失。
昭和39年(1964)に丹下健三氏の設計によって再建されました。
上から見ると8面の双曲放物面を組み合わせた巨大な十字架が形作られており、内部から見上げるとその平面形が理解できます。
40m近い高さの天井から降り注ぐ光と、圧倒的なコンクリート面が融合する空間。
まさに世界の丹下の名にふさわしい大傑作。
なお、平成17年(2005)に亡くなられた丹下健三氏は、多くの信者と共にこの聖堂地下で眠りについているとのことです。

「東京の名建築 ⑥絵画館」中央工学校 (chuoko.ac.jp)