今回の屋根改修工事を通し、日本古来の茅葺(かやぶき)屋根が自然素材のみで構成されていることを改めて学びました。
三五荘は大断面構造部を補強する以外に金物らしいものは見当たりません。
屋根の下地となる垂木(たるき)は長い一本の竹。
部分的に銅線で固定される場所を除き、茅の束を藁(わら)で編んだ紐(ひも)で結びつけ、写真のような手作りの道具で叩くように整えていきます。
工業化された材料を一切用いず、職人さんたちの感覚的技量のみで作られる美しく壮大な屋根。
徐々にその姿が表れてきました。年末の完成が楽しみです。
「三五荘 令和大改修 ⑯」 – 中央工学校 (chuoko.ac.jp)
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