創立80周年記念として建設された18号館(歴史館)には、顕彰の間と資料展示室があります。
創立以来の110年を超える資料など、中央工学校の足跡が展示されています。
通路には卒業生によって描かれた図面があります。
写真をご覧いただくと、昭和20年(1945)女子製図科卒業の那須清子さんの作品であることが分かります。
この年の3月10日が米軍による東京大空襲。
その後の4月13日、神田神保町にあった校舎が全焼、8月15日に第二次世界大戦が終結。
そのような状況下での11月15日、東京帝国大学工学部の仮校舎において第70回卒業式が挙行され、以降本校は7年間の休校となります。
混迷を極めた戦時下において、どのような場所で、またどのような想いでこの精緻な図面を描いたのでしょうか。
日本の復興とともに再興していく中央工学校。
18号館歴史館(顕彰の間)をぜひ訪れてみてください。