「明日を信じて Ⅳ」

本日卒業を迎えられた皆さんに、心から労いの意を表します。
新型コロナウイルスにより起きた様々な出来事は今後検証をされ、長く語り継がれていくことと思われます。
健康を害した方、後遺症でつらい日を送っている方、また尊い命を奪われた方。
心からお見舞い、お悔やみを申し上げます。
家族や友人と顔を合わせて語ることのできないもどかしさ。
病人を見舞うことのできない理不尽さ。
そして一年の延期の後行われた東京オリンピック・パラリンピックがありました。

コロナ禍から私たちが学んだ最も大切なことは、「平穏な日々を送ることが出来る幸せ」ということに他なりません。
昨年の五月、医療体制がインフルエンザ相当となり、ウイルスと共存していく社会へと日本は変わりました。
本校も授業や実習、軽井沢での合宿研修など元に戻り、学びの環境を整え今日の卒業式を迎えることが出来ました。
「朝の来ない夜はない」「やまない雨はない」の言葉の通り、私達に日常の暮らしが戻ってきました。
しかし、あの時に感じた、あの時に学んだ、この日常の尊さを忘れずに、この何気ない日々に感謝して毎日を過ごしたいものです。

これから皆さんが生きていく社会は、けして楽なことばかりではないでしょう。
時には逃げ出したくなることもあるかもしれません。
しかし、その苦しみから学びとったことが、皆さんを一回り大きく成長させてくれるはずです。
「朝の来ない夜はない」「やまない雨はない」。
どんなにつらく苦しいことがあっても、「明日を信じて」大きな夢を持ち続けてください。
自分を大切にし、家族や友人を敬い、健康に留意して社会で活躍することを願います。
卒業おめでとうございます。
また、お会いしましょう。