第16回 高校生を対象としたコンペティション『「はたらく」×軽井沢の暮らし』は、全国49校から668作品という多数の作品が提出されました。提出された生徒さんおよびご指導頂きました先生方に深くお礼申し上げます。
審査委員会( 中村 好文 審査委員長 )では、厳正に審査を行い下記の通り入賞者を発表させていただきました。
最優秀賞
木こりの家。 標高1000メートルの里山ぐらし
富山県立富山工業高等学校 1学年
清水 楓太
《講評》
この作品は標高約1000メートルに位置する軽井沢町にふさわしい職業ってなんだろう?と想いをめぐらすところから、課題に取り組んだと推察する。そして「木こり」という現代ではあまり一般的とは言えない職業にたどり着いたところで、この作品の命運が決まったと思う。家の周囲に薪を巡らし乾燥させつつ外壁とするアイデアや、大かまどで燻製を作ったり、炭焼きをしたりするアイデア、さらにその大かまどの煙突をこの家 の職業を暗示するシンボルとしたところなどを高く評価した。
優秀賞
「 NOMAD HOUSE 」
滋賀県立安曇川高等学校 2学年
高木 響
《講評》
まず、この作品がコロナ災禍の時代に対する提案であることに好感を抱いた。敷地内に用途別の小部屋を点在させる手法は、多くの優れた事例があるので、さほど高く評価できないが、その小部屋を「遊牧民のように自由に渡り歩きつつ日常生活を送る」という約束事に縛られない発想を面白いと思う。ダイヤグラムに「分割する、ずらす、大きさを変える」とあるが、バラバラにした用途別の小部屋を寄せ集めると、ジクソーパズルを嵌め込んだときのように、単純な矩形にきっちり納まるようになっているのだろうか? もしそうだとしたら、そのことに言及すべきだったと思う。そのことがこの作品の評価を左右する 重要なポイントになったからである。
「解放的な働き 豊かな住まい」
岡山市立岡山後楽館高等学校 2学年
佐々木 琉翔
《講評》
この作品の背後に、コロナウィルスの感染防止のため、多くの人が在宅勤務という就労手段を余儀なくされたことを、コロナ災禍がもたらした利点であり、ポジティブに評価すべきだという考えが窺えて共感を覚えた。未だ職業に就いたことのない高校生の着眼点とはとても思えなかったからである。個人的には寄棟の大屋根をかけたユニバーサル・スぺースの大らかさにとても心惹かれた。ミース・ファン・デル・ローエも日本の高校生がこんな作品を作 ったと知ったら、あの苦みばしった顔を綻(ほころ)ばせたに違いない。
佳作
はたらく水。 ~地球冷却化時代の人と水のくらしかた~
富山県立富山工業高等学校 1学年
淺岡 寛菜
ファーブル先生の教室。 まだない未来の仕事。昆虫先生のはたらき方と暮らし方。
富山県立富山工業高等学校 1学年
西尾 大翔
マッチング大使館。 ~ポケット軽井沢でお見合い大作戦~
富山県立富山工業高等学校 2学年
松井 謙心
この家と~まれっ
岐阜県立大垣工業高等学校 1学年
奥村 空
自然と共に暮らす家
静岡県立浜松工業高等学校 2学年
相澤 亜美
カルイザワーケーション ~軽井沢×はたらく×休暇~
大阪府立都島工業高等学校 2学年
山口 柊弥
食が奏でる軽井沢の暮らし
明石工業高等専門学校 2学年
杉山 萌
もう一つのWORK
明石工業高等専門学校 2学年
田中 大登
ドマトマド
明石工業高等専門学校 2学年
津崎 佳乃
働け!我が家 ~家も働く家~
香川県立高松工芸高等学校 1学年
佐々木 斗亜
奨励賞
アリノス
秋田工業高等専門学校 2学年
小坂 海実
軽井沢の自然とともに
福島県立福島工業高等学校 2学年
髙橋 颯希
霧下に住まう
福島県立郡山北工業高等学校 2学年
小野寺 幸
Vignoble House
東京都立田無工業高等学校 2学年
前田 蓮
点綴日和 ~綴り合わせる その日暮らし~
東京工業大学附属科学技術高等学校 2学年
後藤 藍
土間ではたらく。 社長たちの長屋ハウス
富山県立富山工業高等学校 1学年
安田 有伽
Engawa +
静岡県立科学技術高等学校 2学年
小澤 櫻子
筆が躍る家
静岡県立科学技術高等学校 2学年
杉山 緑和
VEGGIEと住まう家
静岡県立科学技術高等学校 2学年
竹内 悠菜
ワタシを聴く家
静岡県立科学技術高等学校 2学年
山下 温葉
Time with smile
静岡県立沼津工業高等学校 2学年
芦沢 洋志
花庭
豊田工業高等専門学校 2学年
石田 琉愛
~思い出を届ける~ 軽井沢郵便局
大阪市立工芸高等学校 2学年
齋藤 みなみ
「視点を切り取る。」
大阪市立工芸高等学校 2学年
寺田 優芽
子馬は風の子 ミニチュアホースの小さな診療所
大阪市立工芸高等学校 2学年
野条 琴美
「森の高床」 -鳥と共にある暮らし-
岸和田市立産業高等学校 2学年
樋本 さくら
家がはたらく
明石工業高等専門学校 2学年
松本 太樹
冬眠する家
岡山県立岡山工業高等学校 2学年
川内 小春
境界線からの解放
岡山県立岡山工業高等学校 2学年
藤本 玲亜
環境を守る働く家 ~芸術を心から楽しめる時代をいつまでも~
岡山市立岡山後楽館高等学校 2学年
松本 拓也
審査結果発表( 2022.4.5 )
最優秀賞(1名)
富山県立富山工業高等学校 | 1学年 | 清水 楓太 |
優秀賞(2名)
滋賀県立安曇川高等学校 | 2学年 | 高木 響 |
岡山市立岡山後楽館高等学校 | 2学年 | 佐々木 硫翔 |
佳作(10名)
富山県立富山工業高等学校 | 1学年 | 淺岡 寛菜 |
富山県立富山工業高等学校 | 1学年 | 西尾 大翔 |
富山県立富山工業高等学校 | 2学年 | 松井 謙心 |
岐阜県立大垣工業高等学校 | 1学年 | 奥村 空 |
静岡県立浜松工業高等学校 | 2学年 | 相澤 亜美 |
大阪府立都島工業高等学校 | 2学年 | 山口 柊弥 |
明石工業高等専門学校 | 2学年 | 杉山 萌 |
明石工業高等専門学校 | 2学年 | 田中 大登 |
明石工業高等専門学校 | 2学年 | 津崎 佳乃 |
香川県立高松工芸高等学校 | 1学年 | 佐々木 斗亜 |
奨励賞(20名)
秋田工業高等専門学校 | 2学年 | 小坂 海実 |
福島県立福島工業高等学校 | 2学年 | 髙橋 颯希 |
福島県立郡山北工業高等学校 | 2学年 | 小野寺 幸 |
東京都立田無工業高等学校 | 2学年 | 前田 蓮 |
東京工業大学附属科学技術高等学校 | 2学年 | 後藤 藍 |
富山県立富山工業高等学校 | 1学年 | 安田 有伽 |
静岡県立科学技術高等学校 | 2学年 | 小澤 櫻子 |
静岡県立科学技術高等学校 | 2学年 | 杉山 緑和 |
静岡県立科学技術高等学校 | 2学年 | 竹内 悠菜 |
静岡県立科学技術高等学校 | 2学年 | 山下 温葉 |
静岡県立沼津工業高等学校 | 2学年 | 芦沢 洋志 |
豊田工業高等専門学校 | 2学年 | 石田 琉愛 |
大阪市立工芸高等学校 | 2学年 | 齋藤 みなみ |
大阪市立工芸高等学校 | 2学年 | 寺田 優芽 |
大阪市立工芸高等学校 | 2学年 | 野条 琴美 |
岸和田市立産業高等学校 | 2学年 | 樋本 さくら |
明石工業高等専門学校 | 2学年 | 松本 太樹 |
岡山県立岡山工業高等学校 | 2学年 | 川内 小春 |
岡山県立岡山工業高等学校 | 2学年 | 藤本 玲亜 |
岡山市立岡山後楽館高等学校 | 2学年 | 松本 拓也 |
第16回 課題要項