校舎は生きた教材中央工学校の考える“実務教育”とは
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校舎は生きた教材|中央工学校

2019年春、新校舎完成 中央工学校の新校舎の実力

中央工学校が100年以上にわたって実践し続けてきた「実務教育」と、校舎に対する考え方をご紹介します。

明治42(1909)年の開校以来、工業技術教育一筋に歩んできた中央工学校は校舎を“生きた教材”と考えています。それは、本校の教育が建物を知るだけに留まらず、設計し、建造できる技術を学ぶことを最終目的としているからです。そのため、校舎は構造、設計、意匠などの全てにおいて参考となる『巨大な教科書』である必要があります。それを具現化した校舎が2019年3月に完成しました。

校舎が単なる住空間ではなく、教材でなければならない理由をお話ししましょう。

例えば、中央工学校の建築設備設計科は2級管工事施工管理技術検定の合格率が全国平均に比して圧倒的に高い※1のですが、その理由は学生たちが授業の中で実際に「見て」「触って」いるからです。教科書だけではイメージしにくい部分も、直接見て触って確かめることにより、知識が経験によって裏打ちされていきます。その結果が、学科開設以来41年連続就職率100%※2へとつながってゆくのです。

実務者には知識だけでなく、経験も求められます。今はインターネットを使ってすぐに何でも調べられる時代ですが、大理石は持ってみなければその重さは分からず、檜(ひのき)は嗅いでみなければその香りを伝えられず、道具は手にしなければその便利さも危うさも実感できません。

インターネットがどれほど進歩しようとも、技術を習得するのが“人”である限り、「経験の積み重ね」という試練は避けて通れません。その事実に目をそむけないことが、中央工学校の提唱する「厳しい実務教育」の本質なのです。

※1 2019年(令和元年)の建築設備設計科の合格率:96.7%(全国合格率:63.6%)
※2 2020年(令和2年)3月現在での建築設備設計科の就職実績

学校法人中央工学校・理事長堀口 一秀

新校舎建設過程のタイムラプス動画

それでは、中央工学校が誇る実習棟(2号館)へとご案内します。

中央工学校2号館
教室配置図

軽井沢研修所 南ヶ丘倶楽部

中央工学校が提唱する「人間涵養教育」についてご紹介します。

一方で、中央工学校は長野県軽井沢市に伝統文化を凝縮させた宿泊研修施設「南ヶ丘倶楽部」も有しています。南ヶ丘倶楽部はただの宿泊施設ではなく、伝統建築を移築した重要有形文化財「三五荘(さんごそう)」や美術館、広大な実技研修用実習地などを備えた敷地面積約51,000㎡を誇る総合型実習施設になります。ここでは『人間涵養教育』と銘打って、主にマナーや社会人としての心がけを学びます。

『人間涵養教育』とは、「一人の天才より、千人の社会性豊かな技術者を育成する」との精神に基づき、誠実な技術者を育てる教育方針のことです。そのため、技術教育のみに偏らず、良識ある社会人を育成するカリキュラムも並行しており、その崇高な理想を実現するために大きな役割を果たしているのが、この『南ヶ丘倶楽部』なのです。

軽井沢研修所全景図

軽井沢研修所全景図
  1. 南ヶ丘美術館
  2. 三五荘
  3. 唐松
  4. 白樺
  5. 浅間
  6. 本館(食堂)
  7. 研修棟
  8. グラウンド
  9. 千ヶ滝(能舞台)
  10. 南暁

厳しい実務教育は新校舎で。人間涵養教育は南ヶ丘倶楽部で。中央工学校の校舎は、校是である「堅実」を具現化するため、“生きた教材”として日々の教育に大きな役割を果たし続けています。