前回のマテリアル編に続き、週末授業インテリアシリーズの二回目は家具デザインに焦点をあてます。
カラダは小さいものの、室内空間の質を大きく左右する主役級の存在にもなりえるファニチャーの魅力に迫る体験授業。ナビゲートしてくれるのは、家具工房を経営され家具の魅力を知りつくす講師の先生です。さて、多くの建築家はその哲学を凝縮した個性あふれる椅子をデザインしています。実は、その中でも名作と呼ばれ、誰もが憧れるモダンデザインの定番チェアを一同に集めたコレクションルームが中央工学校にはあるのを知っていますか?今回の週末授業では、そこを利用してデザイナーズチェアの多様さと奥深さを、見て触って座って体験する素晴らしい機会にもなりました。
デザイナーズチェアに大いに刺激を受け学んだ二年生たちですが、後半の授業では森羅万象、世の動植物から自らデザインモチーフを選んで、即興ファニチャーデザインに挑んだのでした。
彼らのラフなアイディアスケッチも、集められれば皆の際立つ個性と多様性が現れます。付箋でお互いの作品の感想を付けあうことも、きっと良い勉強になりました。小さなスケッチから生み出される「ものづくり」の楽しさを身をもって体験してくれたと思います。