週末授業インテリアシリーズ最終回はライティング(照明)のデザイン術を学びます。
前回までの授業で、室内空間の魅力が、その表面のマテリアルの表情とか、そこに置かれたファニチャーの存在感とかに大きく左右されるってことを身をもって実感している二年生たち。今回は照明デザイナーの先生による、実作紹介からスタートしました。形の輪郭もない、触ることもできない、実体の掴め難い照明の世界。しかしそれにもかかわらず、光の濃淡や配置の妙で劇的に空間の質を変えてしまう照明デザインのマジックを存分に感じることのできるプレゼンテーションでした。
午後は、中央工学校自慢の体験型学習室であるデザインスタジオに場所を移します。
スライド写真だけでは掴み切れない照明の演色性の細やかな違いを、ライティングシュミレーションブースを使って体験。同じ静物でも、光の違いでこんなにも表情が違って見えるんですね。スイッチの切り替えだけで多彩に変化する光のマジックを肌身で感じたのでした。
最後に教室に戻って、色鉛筆を手にライティングデザインのスケッチにチャレンジです。
与えられた住空間の平面図とスケッチパースに各自のアイディアで光の配置とイメージを描き込んでいきます。短い時間での即興デザインですが、一日の体験学習の成果が存分に発揮されたことでしょう。三回シリーズで学んだインテリアデザインが、様々な建築分野に羽ばたく彼らの大きな武器になっていくことを願っています。