自宅学習の補助資料はこれで以上になります。
ここから先は、各学科の授業を受けて勉強していきましょう。
土木建設科1年生、測量科、土木測量科1年生の皆さんへ
測量を学んでいく学科には、計算練習の中に60進法(角度の計算)が含まれています。
補助資料を同封していますが、今回はその補足説明を掲載します。
1) 60進法でまず理解しておかなければならないのが、角度の単位について(補助資料1.基本的な考え方 参照)。
単位は、°(度) ′(分) ″(秒)、の3つに分けられます。(長さの単位km、m、cm、mmのように考えてください)
そして、角度の最大値は360°0′0″となりますが、基本的には360°=0°と表されます。
°(度)単位は、0°~360°まで
′(分)単位は、0′~59′まで
″(秒)単位は、0″~59″までで表されます。
よって、60′=1°、60″=1′に繰り上がります。これが60進法の考え方です。
2) 次に、角度の計算に挑戦してみましょう。
′(分)単位と″(秒)単位の足し算について、動画にまとめてみました。
動画の要領で、⑤ 24′34″+35′26″も解いてみましょう!
こちらは、 24′+35′と34″+26″に分けられます。
まず、単位の小さい″(秒)単位から計算すると、34″+26″=60″に。
続いて′(分)単位は、24′+35′=59′になります。
しかし″(秒)単位が60″なので、1′0″に換算し、′(分)単位の結果である59′に足します。
すると、′(分)単位も59′+1′=60′となってしまうため、1°に換算をすることとなります。
よって解答は、1°0′0″となります。
ここまで、ついてこれてますか??
3) 続いて引き算です。
こちらも考え方も、同じ単位同士を計算する点と、小さい単位から求めることがポイントです。
そして引き算の特徴は、「繰り下げ」の考え方です。
例えば、⑨ 34°24′— 34′
まずは小さい単位の′(分)単位、24′— 34′から計算していきます。
結果は、—10′になります。
しかし、原則角度に — 符号はつきません。
ということは、結果が+の符号になるように、24′を— 34′より大きい値にしてあげる必要があります。
ここで出てくるのが「繰り下げ」です。
この考え方は、値の足りない単位(今回は′(分)単位)よりも大きい単位( °(度)単位)から数字を借りてくることで解決します。
⑨ 34°24′の場合、34°から1°を繰り下げます。
1°は60′に換算できるので、24′と足すことで84′になります。
よって、33°84′— 34′と計算すると・・・
解答は、33°50′になります。
では、⑩ 24°34′— 10′44″を自力で解いてみましょう。
ポイントは、24°34′0″— 0°10′44″というように、省略されていた値を書き加えて計算することです。
60進法は、測量実習で必須になります。
暗算で求められるように、繰り返し練習を行ってください^^/