キャンパスニュース

2020.05.25 土木測量

自宅学習の参考に その③

自宅学習の補助資料はこれで以上になります。
ここから先は、各学科の授業を受けて勉強していきましょう。

土木建設科1年生、測量科、土木測量科1年生の皆さんへ

測量を学んでいく学科には、計算練習の中に60進法(角度の計算)が含まれています。
補助資料を同封していますが、今回はその補足説明を掲載します。

 

1) 60進法でまず理解しておかなければならないのが、角度の単位について(補助資料1.基本的な考え方 参照)。

単位は、°(度) ′(分) ″(秒)、の3つに分けられます。(長さの単位km、m、cm、mmのように考えてください)
そして、角度の最大値は360°0′0″となりますが、基本的には360°=0°と表されます。

°(度)単位は、0°~360°まで

′(分)単位は、0′~59′まで

″(秒)単位は、0″~59″までで表されます。

よって、60′=1°、60″=1′に繰り上がります。これが60進法の考え方です。

 

2) 次に、角度の計算に挑戦してみましょう。

′(分)単位と″(秒)単位の足し算について、動画にまとめてみました。

 

動画の要領で、⑤ 24′34″+35′26″も解いてみましょう!

こちらは、 24′+35′と34″+26″に分けられます。

まず、単位の小さい″(秒)単位から計算すると、34″+26″=60″に。
続いて′(分)単位は、24′+35′=59′になります。

しかし″(秒)単位が60″なので、1′0″に換算し、′(分)単位の結果である59′に足します。

すると、′(分)単位も59′+1′=60′となってしまうため、1°に換算をすることとなります。

よって解答は、1°0′0となります。

ここまで、ついてこれてますか??

 

3) 続いて引き算です。

こちらも考え方も、同じ単位同士を計算する点と、小さい単位から求めることがポイントです。

そして引き算の特徴は、「繰り下げ」の考え方です。

例えば、⑨ 34°24′— 34′

まずは小さい単位の′(分)単位、24′— 34′から計算していきます。
結果は、—10′になります。

しかし、原則角度に — 符号はつきません。
ということは、結果が+の符号になるように、24′を— 34′より大きい値にしてあげる必要があります。

ここで出てくるのが「繰り下げ」です。
この考え方は、値の足りない単位(今回は′(分)単位)よりも大きい単位( °(度)単位)から数字を借りてくることで解決します。

⑨ 34°24′の場合、34°から1°を繰り下げます。
1°は60′に換算できるので、24′と足すことで84′になります。

よって、33°84′— 34′と計算すると・・・

解答は、33°50になります。

では、⑩ 24°34′— 10′44″を自力で解いてみましょう。
ポイントは、24°34′00°10′44″というように、省略されていた値を書き加えて計算することです。

 

60進法は、測量実習で必須になります。
暗算で求められるように、繰り返し練習を行ってください^^/