階段を測る[建築設備設計科1年]

建築設備設計科1年生の後期から始まった科目「建築意匠」では、建築の要素ごとの設計手法やデザインの意図などについて実習・演習を行いながら、理解を深めていきます。
建築設備を考えるにはまず、「建築」の仕組みを知ることが必要です。そして、建築の要素を理解すれば、建築全体がわかるようになります。
初回の要素は『階段』
日々、何気なく利用している階段にはどんな秘密が隠れているのかを探し出していきます。

まずは、教室での講義で実測する位置や測り方のポイントなどを学習してから、
グループごとに、校舎内7か所の階段を実測します。
はじめて使うスケールに悪戦苦闘しながらも、定規を併用して直角を確認したりと、工夫しながら正確に測ります。

踏面(ふみづら)や蹴上(けあげ)などのサイズや手摺(てすり)の高さなど、階段廻りを徹底的に調べます。

ん!?これは!!
自撮り棒じゃないですよ。
工事現場で見たことありませんか?
持ち運びできるサイズの黒板を持って写真を撮っている姿。
最近は黒板ではなく、自撮りスタイルが可能なものもあるのです。

建物を建設する際、工事の全期間にわたり、各段階における施工状況や経過等を撮影し記録しているのです。
彼らも卒業して現場に出たら、数えきれないくらい撮影することになります。

ただ撮影すれば良いというものではなく、工事内容を「伝える」ことが大切なので、この工事写真、実はとっても難しいのです。
写真と写真にある工事黒板を見ただけで、5W1Hの情報をくみ取れる構図にすること。黒板や添尺の内容が読めるように撮ることなど、求められることがたくさんあります。
まだまだ未熟な写真ですが、回数を重ねて、良い工事写真が撮れるようにかんばります。

そんなこんなで、実測を終え、教室でレポートにまとめます。
数値だけではなく、今後、建築を設計する際に参考にできるように気づいた点や工夫されている点なども記入します。

そして、次回はこの実測結果を参考に、「階段の設計演習」を行います。
設計演習の様子はまた、建築設備設計科キャンパスニュースでお届けしますので、お楽しみに!!

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