作品名【 le Nuage 】
製作者【 益子 美桜 】
今回私は経堂駅から徒歩3分の住宅街に1階がbook cafe 2階が住宅の店舗併用住宅を計画した。
経堂は自然を感じられる緑道や公園、駅近くにはショッピングモールがあり都会のオアシスとして機能している一面がある。そこで日々の疲れを癒すオアシスとなるよう自然をテーマにした。
1階のbook cafeのコンセプトは「非現実的な自然 ~ 空の世界 ~」
雲は身近にある自然だが「雲の中」は飛行機に乗った時にしか感じない非現実的自然だと考えた。そこで、非現実的な空間で自分の世界に入り浸り読書やドリンクを楽しみながら心の疲れをとるオアシスの役目を果たす店舗を展開。メイン什器であるテントには目の細かいレースカーテンを使用し、個人の空間を作り出した。内外共に見える人の姿はシルエット、圧迫感がない雲の中を演出。
メイン什器の個の空間を6つ展開。何度来ても楽しめるよう「晴れ」をスタンダードとし、雨・曇り・虹・雪 を再現。
それぞれソファーの色は 晴れはピンク、雨はブルー、曇りはグレー、虹は黄色、雪は白。他にもテント内で各天気がわかるようデザインした。
道路に面する壁(店舗展開B面)には飛行機が連想されるような丸みを帯びた長方形の窓をデザインした。外から中を覗いたら雲の上の世界が広がっているように感じることが出来る。窓が小さく、中からは出窓のようになっているため外の現実が見えないようになっているのが特徴。
2階の住宅のコンセプトは「身近な自然 ~ 光 ~」
開放的で身近な自然の光を感じられるようLDKではドアや壁を造らずカーテンウォールから入る光が全体的にいきわたるよう空間をデザイン。また、開放的なLDKはどこにいても3つ空間は見えるため家族とのコミュニケーションがとりやすくなる。
壁がある子供部屋・夫婦寝室・書斎は曲線の仕切り壁とし、角を造らないようにした。壁をカーブさせることで光が当たらないところがなくなるためカーテンウォールから入る光が壁全体にやわらかく広がるようデザインした。