夜間の学生に聞きました [学生インタビュー]

夜間建築科2年  M ・ O さん

私は、大学の薬学部を卒業後、10年以上薬剤師として病院や調剤薬局、ドラッグストアなどで働いていました。

退職して実家に帰省していた際、床のリフォームで出入りしていた大工さんの作業の様子がとても興味深く、毎日観察していました。
その大工さんとの出会いがきっかけで、職業訓練校の住宅リフォーム技術科に半年間通うことになり、 そこで大工用工具の使い方から構造部材の墨付け、 加工、組み立て作業、和室から洋室へのリフォーム、外装の改修、解体を学びました。

卒業後も、もっと建築に関する知識を深めたいと思い、中央工学校へ入学しました。

中央工学校を選んだ理由は、学校としての歴史や実績があるということ、資格取得率が高いことです。

入学前は、仕事との両立ができるか、授業についていけるか、若い子ばかりのクラスに馴染めるか、心配がいっぱいありましたが、実際入学してみると、担任の先生をはじめ学校の先生方や、外部講師の先生方もみんな優しく、クラスメイトも年齢に関係なく分け隔てなく接してくれています。
とても魅力的な先生が多く、現場で培った知識や豊富な経験談を聞かせてくれるので、先生たちとお話しする事もとても楽しく勉強になります。
授業のスピードは速いと思いますが、一度で理解できなかったら、先生に質問に行ったら分かるまで丁寧に教えてくださいます。

仕事との両立については、職種や会社にもよると思います。

私は現在、薬剤師の仕事をしていて全く違う業界にいるので、職場の協力や理解があるわけではありません。その点は、建築関連の仕事をしている人や会社の援助がある人と比べると、ちょっと大変かもしれません。

普段から気を付けている事として、お仕事終わりに授業を受ける夜間の学生はみんなそうだと思いますが、時間を有効に使えるように意識しています。
定期試験や、製図課題の期限などもあるので、働きながら学校に通うことは簡単なことではないと思いますが、強い意志を持って、やり遂げると心に決めていれば、くじけずに頑張ることができると思います。

薬剤師として社会に出た時には、自分でもこんな人生を辿ると思ってなかったので、とても不思議ですが、いろいろ小さな偶然が重なって、今建築の勉強をしています。
中央工学校に入学して本当に良かったと思っています。

年齢を気にして中央工学校に入学するのを迷っている方がいたら、私は入学することをお勧めします。

新しいことを始める時、それまで歩んできた道を離れる時、不安もあると思いますが、何かを始めるのに早いとか遅いとかないと思います。
やりたいと思った時が自分のタイミングだし、学びたいという気持ちを大切にできるなら、年齢はそれほど重要ではない気がします。
卒業後の進路はまだ決まっていませんが、建築士試験にも挑戦して、これからは建築を通して人の役に立てればいいなと思っています。

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