今回のテーマは 『長押』(なげし)
和室で鴨居の上につけた横木と、説明をするよりも、ハンガーに吊るした洋服をひょいとかけておくところ、と言ったほうがピンとくるかも知れませんね。
鴨居の上端に合わせて矩(かね)を巻き、のこぎりとのみを使い、取り付ける部分に掘り込みを入れます。
鴨居の上端のラインは仕上げとして見えるので慎重に作業を行います。
鴨居のない部分には付鴨居と言う部材を取り付けてから長押を取り付けます。
留めに合わせるため、10:10(45度)で加工していきます。
簡単に留めができるわけではなく細かい細工を駆使することで、和室の入隅がきれいに納まります。
長押:和室の壁面の鴨居のすぐ上の位置に、ぐるりと囲むように取り付けられる化粧材。
留め:互いに45度の角度に切って合わす。
付鴨居:障子や襖のない壁に、鴨居と同じ高さに取付ける装飾的な化粧材。