外では冷たい風が吹く中、木造建築科の2年生は熱い戦いを実習場で繰り広げていました!
今回のテーマは 『鎌継ぎ』(かまつぎ)
住宅を造るとき、長い角材(105×105)が必要です。一般的には4mの長さの材料を使います。
住宅も10m程度の長さになることが多く、材料を継いで長さを確保します。その時に継手として『鎌継ぎ』を使います。
ただ鎌継ぎを造るだけでは真剣さが欠けるため、大会形式として行いました。
時間 2時間30分
図面を見ながらの墨付けはなし
練習は2日(3個造った)行いました。
材料に上木・下木を一組として、鎌継ぎの墨付けを行います。
鎌継ぎの斜め部分は、差金の内側と外側を使い墨付けを行います。
先端と手前側に、芯から15mm離した所に点を取り、差金の内側と外側を合わせて結ぶことで斜めの線を描くことができます。
先に下木の加工に入ります。
のこぎりで縦引きを行い叩き鑿で掘ります。
のこぎりを引く時の手順は、材料の強度を考え、基本的に縦(繊維方向)を引いてから横(繊維を断つ方向)を引きます。←イラスト参照
鎌継ぎの斜め部分は、四角く掘ってから、繊維の向きを考え斜めに落としていきます。
ここで急いでしまうと、多く掘りすぎてしまうため、慎重に行っています。
上木は、のこぎりの精度がカギを握ります。
鎌継ぎの首の部分を丁寧に鑿で加工します。
微調整を行いながら、『叩いて入るではなく、こすりながら入る』までの精度を体感しました。
鎌継ぎの完成です。
時間を気にしながら丁寧な仕事を心がけ造った作品です。
学生本人は『緊張しましたが、良い作品が出来てよかった』とホッとしていました。
最後の写真は講師の先生が造った作品です。隙間なく「ぴったり!」ですね。
少しずつ近づいて欲しいものです。