インテリアデザイン科ファニチュアデザイン専攻「家具製作」のエントリ。
「ほぞ」
2年前期の課題【小抽斗(こひきだし)】を製作するための加工技術を学ぶ彼ら彼女ら。
それぞれの道具に慣れていくための反復練習。今回の加工はほぞ加工。
キレイな加工面を目指して繰り返し繰り返し。加工ルーティーンを身体にしみ込ませる。
最初はきれいに加工ができない。
(あーうまくいかない、むずいむずい、もういっかい)
(ここ、ここ、ここの作業のときにさっき失敗したから…)
撮影時、加工の音しか聞こえない実習室には、集中した時間が流れている。
青木先生…凄すぎだ。なんかもう直線感が半端ないピッタピタだ。
(ワタシもセンセのようになるんダァーーー!)
と心に刻み、安全に、危険のないように、慎重に、丁寧に、美しく、早く。
指先には絆創膏がチラリ。世間一般には勲章的なもののように写るのだろうが、
彼ら彼女らからしたら、「撮らんといてくださいよ!」の職人世界である。
さて、つづいてほぞ穴加工に突入する。工程メモは欠かさない。
貫通穴ではないほぞ穴の断面はこのような形をしている。いざ教わった手順でチャレンジ。
この作業も何度も何度も何度も何度もの「積み重ね系」である。
鍛錬積み重ね中、1番作業が早かった彼が加工したほぞ穴をこっそりみてみよう。
序盤と終盤、やはり技術力は繰り返しの鍛錬で向上することが良くわかる。
ただ、加工した彼曰く、
「中盤が一番集中できていて加工精度もよかった気がする。もう最後は集中力がきれちゃいました」
とのこと。
1日朝9時から夕方15時まで、休憩しながら加工に没入するファニチュアデザイン専攻2年生。
今後の精度に期待です。