墨刺[木造建築科1年]

墨刺は材木に墨をつける為の道具で、すでに飛鳥時代から使われています。
墨刺・さしがね・墨壺(すみつぼ)と一緒に使用する道具で、このような道具を墨掛道具とも言われています。
以前は、墨刺を自作で作り、大工の腕の一つであり、名刺代わりに配っていた職人もいたとか。

墨刺は市販でも購入することが出来ますが、まずは自分で作成してみましょう。
職人は鑿(のみ)を使い割ることが多いですが、初めてなので包丁を使い割りました。

墨刺の幅は4分(よんぶ)。12mmを両端を少し厚めにすることでしなりを調整しています。
学生も慎重に竹の繊維方向をよみながら作業しています。

職人では35枚くらい、学生は平均で25枚くらいで割っています。

筆部分も竹の繊維を利用して加工することで、マジックペンのように書けます。
次週から墨刺と仕込みが終わった墨つぼを使い、墨付けを行います。

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