複合ビル[HASHTAG SHIMOKITA]

【林さんの作品】

東京下北沢に、古着に特化した複合ビルを新築する。古着を掘り出したり、コーヒーを飲んで休憩したり、リメイクを体験する施設だ。

趣味や関心を共有できる利用者同士、また店員と利用者を繋ぐ、豊かなコミュニケーションが生まれる面白い空間を作る。

1階は古着販売店。古着を見逃さないようなディスプレイを計画し、豊かなコミュニケーションが生まれるよう視線が通るようにした。

このディスプレイは、展示商品と在庫商品を一度に見渡すことができるようにしており、消費者が気になる服を手に入れる機会を逃さないように工夫している。仕組みとしては、店舗と事務室の間の壁を空けて、ハンガーパイプを設けている。 消費者は事務室に働く店員をかすかに見ることができ、店員と消費者を繋ぐ役割を果たしている。

2階は飲食店を提案している。コンセプトは、「趣味や関心を共有できる新しい出会いに」。

店内はホワイト系(左官)とブラウン系(木)で統一し、アクセントとして金属(鏡面)が空間を飾る。

全体的な空間は円と曲線で構成されており、消費者により快適な社会空間を提供する。

テラス席には無垢材で組み立てたベンチがあり、消費者は周辺の静かな環境を楽しんだり、飲み物を飲んだり、楽しみや趣味について話し合う。

3階は古着のリメイクを施すエリア。コンセプトは「古着をよみがえらせる」。

好みの古着を掘り出せたが、若干のサイズアウトなど、購入した商品を仕立て直す場合がある。また長年に伴って多くの思い出ができた服はどうしても捨てられない。そんな時に、リメイクやサイズ調整等の価値を追加させて、引き続き自分のそばに置いておきたい。 利用者の要望に応じて仕立てる、また利用者も制作に参加できるようにして、古着をよみがえる体験ができるスペースを提案した。

施設内のプロダクト提案[ハクチョウペーパーハンガー]

コンセプト:古着を集め・現在の材料で・新しい服をリメイク 旧友と久しぶりに会う・現場に古着リメイクの体験・新 しいモノの出会いに

1階古着屋で使用するペーパーハンガーを提案した。 素材はMDF、色はホワイトである。店舗は古材と白色のイメージで構成されているため、インテリアに合わせて、流線型で美しくて潔白な白鳥の形をデザインした。ハクチョウペーパーハンガーが店舗に並んで、流線的な空間に浮かんでいる姿をイメージする。

素材:MDFは木材の原料に合成樹脂を加えて成形した板であり、加工しやすくてとても便利で安い素材である。そして、リサイクルとリメイクを結び付ける。

使い方:服の襟を白鳥の首に沿って差し込んでハンガーが取り出しやすい機能を持っている、シャツと狭い襟の服を取るときは、襟のボタンを外さずに直接離すことができて、商品である古着のボタンやファスナーなど劣化を防ぐ効果も期待している。

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