建築学科2年生の設計製図授業で、JR田町駅から徒歩5分のところにある建築会館へ行ってきました。建築会館は、日本建築学会が管理運営する建物で、1982年に竣工した地上7階地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造の複合施設です。設計は秋元和雄設計事務所で、コンペで1席を獲得して完成した建物です。
建築会館1階の平面計画は、イベント広場を中心に大会議室や展示コーナー、店舗群が配置されていて、南北に接している道路に通り抜けが出来るようになっています。建築が都市の一部にもなっている配置計画が、後期に授業で取り組む予定の美術館設計の参考になりそうです。
広場には、雨天時に水平移動して掛けられる膜構造の大屋根があったり、地階の図書館に光を取り込むための吹抜けのドライエリアがあったりして、断面的にも見どころが満載の建物です。学生達は、そんな建築会館のあちらこちらに散らばり、建物の外観や内部の階段の寸法を測ってみたりして、図面作図の参考にしようと熱心に見学していました。
展示ホールでは、ちょうど専門学校卒業作品展示会が開催されており、日本中の建築関連の各専門学校の優秀作品もじっくりと見学することが出来ました。プレゼンボードのまとめ方や模型表現など、自分達の作品づくりにも役立つ内容ばかりで、収穫の多い見学会になりました。