快適とはなにか・・・(企業連携授業)[建築設備設計科2年]

建築設備設計科の2年生は、企業連携授業として、協和冷熱工業株式会社様にご協力いただき、施設の一部をお借りして、恒温湿ルームとソックスダクトの環境測定実習を実施しました(*’ω’*)

まず、恒温湿ルームでの実習からご紹介します!
恒温湿ルームは温度、湿度をそれぞれ設定し、温湿度環境を一定に保つことができる部屋になります。研究室や食品工場など、温湿度の変化に対してデリケートなものを扱う空間に用いられる空気調和設備のひとつです( ..)φメモメモ
今回の実習では、夏の室内条件とされる【26℃・50%】、不快感が予想される【38℃、75%】、夏の雨の日を想定した【26℃・80%】の状態を体感して、温湿度の関係について学びます。
38℃・75%の設定では、湿度が高いので、ガラスが曇ってしまいました( ゚Д゚) 

恒温湿ルームで、様々な温湿度設定を体感した後は、【湿り空気線図】を使って、それぞれの状態点について分析していきます。
数値が示す結果と体で感じた結果は必ずしも同じ結果になるとは限りません。
快適・不快の感じ方も人それぞれです。

次にソックスダクトの測定について、ご紹介します(‘ω’)ノ
ダクトとは空調機でつくられた空気の通り道【風道】のことです。実は過去のキャンパスニュースでもたびたび登場しています。(https://chuoko.ac.jp/2021/10/15/40854/
一般的には中央工学校のFacility Studioのダクトのように、金属製の素材でつくられ、吹出口から室内に空気が出てくるようになっています。

今回、測定させていただいたソックスダクトは【くつ下】のように筒状の布でできたダクトになります!
一般的な空調設備では、ダクトを通った空気が吹出口から出てくるため、吹き出される空気の気流を感じることができますが、布でできたソックスダクトは繊維の目からじわーっと空気が出てくるので、直接気流を感じることなく、空調することができます。
風が出ていることを感じないのに、部屋が涼しくなってくるという不思議な感覚です( ゚Д゚)
ごくごく微量な風速を測定するため、【カタ寒暖計】という機器を用いて、微風速の測定を行いました。

機械室なども見せていただき、空調設備の重要性について、体で感じながら、学ぶことができました(*^-^*)
【空気調和設備】の仕事は温度・湿度・気流等を整えて、快適な環境をつくること!
快適ってなんだろうと、深く考えることができ、有意義な実習となりました(*^^*)
ご協力いただいた、協和冷熱工業株式会社の皆様、本当にありがとうございました。

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