キャンパスニュース

2022.10.18 建築

夜間の学生に聞いてみました [学生インタビュー]

私は大学でスペースデザインを学び、現在は建築関連の会社でCADの仕事をしています。業務で習得できる知識はあるものの、建築についてきちんと学んだ事がなく、習得した知識の点と点が線になって連なっていかない事に悩んでいました。
そこで産後の時短勤務期間を利用して、中央工学校の夜間建築科に通う事を決めました。

中央工学校を選んだのは、カリキュラムと施設が充実している事が理由です。仕事では、意匠図をCADで描く業務が多く、現場に行く機会が少なかったので、建物の構造や設備の仕組みの理解が足りなかったのですが、そういったものを直接自分の目で見て学べる施設がある事や、初心者から建築士試験に対応できるレベルまで授業カリキュラムが組まれている事が魅力でした。
またCADに関わる者として、BIMの授業がある事も、今後の成長を考える上でとても魅力的だと思いました。

 

入学当初は、経験も年齢層もバラバラなので、馴染めるか、授業についていけるか不安でしたが、似たような目標を持っている方が多く集まっているので、授業に励む事で自然と交流が持てるようになった様に思います。
特に1年次は、仕事や育児と学業をどういうバランスでこなしていくか、ペースを掴むまで時間がかかりましたが、分からない事を先生に質問したり、クラスメイトに教えてもらいながら、普段の授業や定期試験、進級課題をこなしていきました。

家族の理解と全面的な協力があり、学業と仕事・育児をなんとか両立してきましたが、入学するにあたり一番悩んだのは、子供の事でした。本来は子供と過ごす為の時短勤務制度を自分の為に使って良いものか、一緒に過ごす時間が減り寂しい思いをさせてしまうのではないかと悩みました。
実際、入学当初は、子供が涙を堪えながら私の帰宅を待っていた事もありましたし、リモート授業の時は子供を抱っこしながら受講した事もありましたが、模索しながら毎日こなしていく事で、子供も応援してくれるようになり、その応援がモチベーションを維持する源にもなったと思います。

入学を検討している方の中には、もしかしたら私と同じ境遇の方もいるかもしれません。どのような立場でも、どのような事でも何かやり遂げる事は大変な事があるとは思いますが、諦めることは挑戦してからでも出来るので、一歩踏み出す勇気をもって挑戦してほしいと思います。