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建築設備設計科2年生は設備関連企業と連携し、Facility Studioにおいて総合建設実習(設備)を実施しています。
積水化学工業(株)様にご協力いただき、おもに塩ビ管および樹脂管の配管実習を行いました。
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塩ビ管の配管実習では、まず、塩ビカッターを使って20AのHIVP管をカットし、TS(給水用)継手で接続します。さらに50AのVP管はDV(排水用)継手で接続します。接続には積水化学工業(株)のエスロンという専用接着剤を使用していきます。(用語解説↓)
HIVP管は耐衝撃性(HI)硬質ポリ塩化ビニル(VP)管のことです。厚肉の塩ビ管をVP管、薄肉のものをVU管と言います。
20A、50Aは配管の径を表し、呼び径とも言われます。ちなみにミリ表記のA呼称とインチ表記のB呼称があります。
給水用に用いるTS継手は内側にテーパーがあります。排水用に用いるDV継手の内側にはテーパーがありません。
配管の種類ごとに適した接着剤を使用する必要があるため「エスロン」にも様々な種類があります。
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樹脂管の配管実習はワンタッチ式継手と積水化学工業(株)製品「エスロハイパーAW(50A)」の電気融着を行いました。作業工程や施工上のチェック項目などを体験しながら学ぶことができました。積水化学工業(株)の皆様、ありがとうございました。
学生からは様々な配管の特徴や歴史が知ることができ、これから配管を選ぶ際にとても参考になった、材質、使う場所、通る物体によってどのようなことが起き、時代の変化とともに進化してきた配管の変化を知ることができたといった感想が聞かれました。