多くの夜間建築科の学生は卒業後の二級建築士の取得を目指しています。
建築士の試験は、学科と実技の二本立て。二年間の座学の授業カリキュラムをしっかりマスターすれば学科試験の土台はできあがりますが、次のステップである建築士製図を突破するにはそれに特化した実技の勉強が必要となります。そのための授業が二年生後期の「建築士設計製図」です。
CADやBIMのデジタルツールをマスターしている彼らも、建築士製図では今もタフな手描き製図力が問われます。
卒業設計では現在、自らの創造力をフル稼働させているわけですが、建築士製図ではそんな表現欲は一旦封印。ひたすら課題の条件に過不足のない図面を、時間内に丁寧に描き切ることが重要になります。同じ教室で同じ目標に向かう仲間がいることが、なにより彼らの強みになってくれることを願います。