土木建設科1年生が、利根川の護岸工事と新川通地区防災ステーションの現場見学会に行ってきました。
主催は、茨城県の常陽建設株式会社様です。
冬の河川敷だったため、とても寒かったです。
〇見学場所1:利根川の護岸工事
施工現場はとても広く、トレーラーやダンプトラックが何台も往来していました。
そんな現場に見学のための体験型ブースを設けていただき、施工の説明はもちろん、土木建設に関する様々な体験をさせていたいただきました。
①高所作業車
約9mまで上昇する作業車に安全帯を装着して乗せていただきました。
下を見ると足がすくむ高さですが、余裕のピースサインを見せている学生も!
②ミニ堤防製作
粘性土と砂質土を使って班毎に小さな堤防を作りました。
土の性質や作り方により、強度もだいぶ変わります。
実際に水を流し、強度の違いを確認します。
③ドローン体験
最近、学校行事の「実務研修発表会」や「測量協会の講演会」でも耳にしていたドローンを実際に操作してみました。
「自動でホバーリングしてくれるため、思っていたより簡単だった」という感想が多かったです。
④集合写真
最後に、この日の為に作っていただいた横断幕を持ち、社長と社員の方(共に本校卒業生)と記念撮影をしました。
〇見学場所2: 新川通地区防災ステーション
1947年(昭和22年)に発生した台風9号、別名「カスリーン台風」は、東北地方や特に関東地方に多くの被害をもたらした記録があります。
その中でも、利根川の決壊が埼玉から東京都に至るまでの甚大な被害の基となったことは言うまでもありません。
二つ目の見学場所は、その決壊した堤防の跡地に建てられた新川通地区防災ステーションで当時の映像資料や今現在に至るまでの護岸整備の研修と記念碑等の見学会を行いました。
①室内研修
まずは、国土交通省関東地方整備局大利根出張所の野原所長より、当時の被害状況や現在に至るまでの整備状況を、映像を交えながらご説明いただきました。
決壊後、水が引かないために1か月以上高台に避難していた方もいたとのこと。
想像以上の被害で、皆真剣に聞いていました。
②現在の堤防と記念碑
当時の堤防が決壊した姿や被害写真を見た後、堤防の現況や記念碑を見に行きました。
記念碑には、このようなことが書かれていました。
「このような水害を、二度と起こさず、忘れないよう、次世代へ伝承するためのシンボルとして、カスリーン台風の碑を建立いたしました。中央のモニュメントは当時カスリーン台風が、日本列島を襲った経路と台風の渦巻きを表したものです。」
(平成9年9月6日建立 建設省関東地方整備局長 藤井友竝)
③屋上からの景色
最後に、周辺の街並みや堤防全体が見渡せる屋上へと移動しました。
過去にあのような災害があったとは思えないほど、建物が立ち並んでいる状況を皆で見ながら、改めて土木の重要性を感じ、来年からの就職活動に向けてとても良い見学会だったと思えました。
今回の見学会にご協力いただきました。
大利根出張所、常陽建設株式会社の皆様、本当のありがとうございました。