
1年課程の測量科は、2月14日をもって1年間の授業が終了しました。
その授業内容は、測量の「原理原則」をしっかりと理解し、応用力に繋げること。

そんな測量の理論を学んできた学生に向け、測量業界で活躍の場を広げている最新技術についての講習会を開催していただきました!
講習を行っていただいたのは、信和測量株式会社様です。
講習では、
1. 地上型レーザースキャナを使ってみよう!
2. ネットワーク型RTKで平面図を描いてみよう!
3. 自動視準で対回観測をしてみよう!
の3項目を実際に体験しながら、解説していただきました。
1. 地上型レーザースキャナを使ってみよう!

地上型レーザースキャナとは、360°方向に照射されたレーザーを地物に当てることで、瞬時にX、Y、Z(水平位置と高さ)の位置情報を求め、三次元の図面データを作図する技術です。
測量に限らず、建設業界で活躍する技術を間近で見て触れることができました!
中心のレンズが縦軸、横軸に360°回転してレーザーを照射します。
2. ネットワーク型RTKで平面図を描いてみよう!

ネットワーク型RTKとは、GNSS測量の観測方法の一つで、衛星からの電波を受信することで、位置情報を観測する技術です。
現場にいながら、短時間で地形図(地図)を作図できます。
実際に道路を観測して、徐々に図面が描かれていく様子を体験させてもらいました!
3. 自動視準で対回観測をしてみよう! の3項目を実際に体験しながら、解説していただきました。

自動視準とは、トータルステーションの観測において、器械が自動的に目標を捉え、追尾してくれる技術です。
対回観測は・・ ちょっと説明が難しいので、入学してからしっかり勉強しましょう!

測量科は、自動視準が行う作業を自分で操作して観測をしてきました。
加えて、電子平板と呼ばれる器械とリンクさせることで、観測したデータが瞬時に図化される技術も体験させてもらいました。
全て手作業で実習を行ってきた学生にとっては、とても羨ましい技術です・・^^;
他にも、ドローンの操作体験もさせていただき、てんこ盛りの講習会になりました^^

今回の講習会には、地理空間情報科の昨年度の卒業生が解説者として来校してくれました^^
学生の頃からすっかり成長した姿に、担任を含めて元気をもらえました!
1年間測量の原理原則を学び、その先にある最新の技術について体験する。
大変な思いをして実習を乗り越えたからこそ、その技術の凄さが分かったのではないでしょうか??
約一か月後には卒業を迎えます。
社会に出てからがまた新しい勉強の始まり!
中央工学校で学んだことを思い出しながら、技術の奥深さを学んでいきましょう^^/