測量科が約一年間学んできた「基準点測量」。
文字通り、測点に基準となる座標値や標高値を与える測量ですが、そうした位置情報を与えたことにどのような意味があるのか。
それは、実際に活用してみないと理解しづらいものです。
今回は、班毎に設置をした測点(交点)の座標値を使って「復元測量」を行い、「何のために基準点測量を行ったのか」を経験しました。

これまで勉強してきたのは、観測した測点に位置情報を与える測量でしたが、復元測量はその逆です。
位置情報は分かっているけど、測点が亡失している(なくなっている)為、あるべき位置に復元する測量です。

復元に必要な要素をどのように計算し、現場で活用するのか。
声を掛け合い、ミリ単位の調整を重ねて測点をあるべき位置に打ち直します。
自分たちが設置をした基準点の意味が、今回の測量を通して見えたのではないでしょうか。
復元した測点も、打ち直しただけでは意味がありません。
その正確さを既存の図面と照らし合わせて整合性を点検する必要があります。
1年間を通して学んできた測量には、繋がりがあります。
約2/3の学校生活が終わるこの時期にこそ、その目的や意義を理解してほしいと思います^^/