建築室内設計科の2年生は、インテリアコーディネートの授業で、「ユニバーサルデザイン」をテーマとした設計課題に取り組んでいます。
「ユニバーサルデザイン」とは、文化・言語・国籍・能力・年齢・性別・障害の有無などを問わず、すべての人が利用しやすいデザインのことを言います。建築やインテリアにおいても、人にやさしく誰でも使いやすいデザインというものが求められます。
今回の課題では、車いすを使用する家族と暮らすことを設定条件に取り入れ、住宅空間の設計を行います。
中央工学校の2号館1階にある多機能トイレにて、車いすの使い方や、車いすでの生活を疑似体験することで、具体的にどのようなことに気を付けて設計をすればいいのかを考えてもらいました。
この多機能トイレは、授業で教材として使用することを想定して、正面の壁が開閉式になっており、ガラス越しに中の様子を見ることができるようになっています。(もちろん、普段は閉まっているので、トイレとして使用可能です)
多機能トイレでは、実際に車いすに乗った状態での出入りや、便座への移動などを体験しました。
手すりの位置や高さはどのくらいに設置すると使いやすいのか、手洗い器の下は膝がぶつからないように空いていないと使いにくいなど、身をもって実体感することで、理解を深めることができたようです。
今回の体験学習で得た知識や体験したことを、各自の課題にしっかりと反映してもらいたいと思います。
どのような作品が完成するのか、乞うご期待!