木造技能実習では、面積が2坪で土台から柱・梁・小屋組みまで実践さながらの授業を展開しています。
鎌継ぎや蟻継ぎ・追っかけ大栓継・ほぞなど、長い材料を使うのではなく、あえて短い材料で仕事(作業)を増やしての実習です。
細かいところでは垂木の口脇墨や間柱の上下部分の欠き込みまで細工をしています。
棟梁(講師)がすべて墨付けを行い、若(学生)がきざむ。
現場では棟梁の墨付けを若がどんどんきざむ、学生にも背筋がピンと張る思いをしてもらいます。
間違えが許されない状況で加工方法が解らない部分や寸法の確認を棟梁に指示を仰ぎます。
学生も前期習った技術を遺憾なく発揮できたのでしょうか?
今回の難しい点は、墨付けが棟梁できざみが若。若が学生全員のため、きざんだ継手・仕口の相方を仲間がきざんでいます。
別々の学生がきざんだ相方とびったびたに組み建つのか、学生も何時もより慎重に丁寧な作業を行っていました。
仲間を信頼しよう!(^^)!
きざみ:墨付けに従い木材を加工すること。
口脇墨:梁に垂木を乗せるための垂木欠き(小返り)
びったびた:寸分違わぬ繊細な技術