プレゼン資料作成[ファニチュアデザイン専攻2年]

インテリアデザイン科ファニチュアデザイン専攻2年「コンピュータグラフィックス」のエントリ。

2021年、令和という時代、家具が作れる職人であっても、PCを当たり前のように使えないと

社会で羽ばたくことができないかもしれない…(羽ばたく必要性については個々の問題であるが…)

ファニチュアデザイン専攻2年は、CADで家具図面や家具CGが創れるようになるため、

「コンピュータグラフィックス」という授業を履修します。

その授業の中で、自分のPCを使った授業でプレゼンテーション資料を作成する最低限のノウハウを学んでいます。

プレゼン資料を作成する上で使うアプリケーションはパワーポイントやキーノートだ。

学生達もこれまでの人生で様々なプレゼンテーションを聞いてきているが、

いざ自分がゼロからつくるとなると、手がとまってしまう。

そんなときパワーポイントは優しく手を差し伸べてくれる…

多くの人がこれらのデザインテンプレートを見たことがあると思う。

「このテンプレートを使うと、シートデザインが決まるよ~」と誘っている。

どれにしようかと選んでいる学生達に対して、教員の飯田先生は、「使わないほうがいいよ」と…

学「なぜだ!なぜなんだ!世界的企業が生みだした美しいテンプレではないか!」

飯「とても美しいテンプレートだと思う。だけどみんなが説明したいのは家具だよね?」

学「?」

飯「これらのテンプレの中で、余計な印象を与えず、家具を感じられるシートはありますか?」

学「たしかに、和っぽいとかかわいい印象のテンプレはあるけど、家具らしいものはないかな~」

飯「テンプレのデザインが伝えたい内容とガッチリはまるなら問題ないけど、多くの場合はデザインが余計な情報として見えちゃってそのテンプレを上手く使えてないことが多い」

飯「だったらそんなデザインはない方が、ダイレクトに伝えたい内容を伝えられると思うよ。」

…そうテンプレはシートを美しく飾ってくれるかもしれないが、ほとんどのプレゼンで必要のないデザインなのだ。

学「えっでもなんかさみしい印象になりませんか?」

このような理由でテンプレを使うのが一番マズイだろう。シート1枚ごとのさみしさを気にするより発表内容を気にしてほしい。

「ダイレクト」に伝えるためには?という視点と何を伝えたいのか?という立場を整理して、

さっそく彼ら彼女らはプレゼンテーション資料の作成を始めた。

彼ら彼女らがプレゼンテーションするのは前期自分で設計した「収納家具」だ。

手始めに伝えたい内容を1シートづつ簡単に打ち込んでいき、4~6ページをつくり、

プレゼンの軸組みを構成する。

【収納家具のタイトル→コンセプト→図面→パース→色のバリエーション】

の順番が一般的だろう。なかでも重要なのは「コンセプトの伝え方」だ。

なぜそのデザイン(形状・サイズ・材料)となったのか?をもう一度整理する。

無駄な要素を掲載しないように構成するプレゼン資料。

わかりやすく見やすいシートが構成できるか、今後に期待です。

 


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