建築学科2年生の設計製図授業では、前期課題の店舗を含んだ集合住宅「複合施設設計」のエスキス提出日を迎えました。建築におけるエスキスとは、自分の考えをまとめるためのメモやスケッチのような図面のことで、アイデア段階のラフな設計案を幾つか出しながら、それを一つの案にまとめていく作業です。
参考になる実例を図書館で調べたり、スタディ模型も作ったので、大まかなプランは出来ていても、それを具体的な図面として正確な寸法で表現するのは結構大変な作業です。CADで作図する前に、手描きの図面で全体的な寸法を確認し、平面図・立面図・断面図にまとめていきます。
今回の課題は、鉄筋コンクリート造としての構造的な柱の間隔と柱や梁の断面寸法、そして二方向避難や道路斜線といった法規的な計画に関しても、実際に建物が建設できるように考えて図面に表現していきます。そうした実務的な部分まで講師の先生方が丁寧に指導してくださり、適切なアドバイスを授けてくれます。
設計作業の中で、実は一番頭を使うアイディア出しのエスキスが完成すると、次はいよいよノートパソコンでのCAD図面の制作に進みます。課題制作はこれからが本番ですが、一先ず今日のところはエスキス完成ということで、ゆっくり休養してくださいね。