建築設計科2年生の選択科目インテリア設計では、前期の第一課題として名作椅子と呼ばれるデザイナーズチェアについて研究し、作品を制作する課題に取り組みました。多くの名作椅子の中から、研究対象とする椅子を一脚選び、模型とプレゼンボードにまとめる課題です。
提出日には、実に様々な名作椅子の模型が集まりました。20世紀初頭の芸術運動の頃にデザインされた椅子から、21世紀に入って発表された最新の椅子、難しい曲線の表現に苦労がしのばれる作品や軽量粘土で一体的にフォルムを表現した作品まで、材料や塗装にもこだわって仕上げた作品が勢ぞろいしました。
そして、全ての作品をプレゼンボードと一緒に机の上に並べて鑑賞すると共に、よく出来ていると思う作品を一人4作品選び出し、投票をおこないました。完成度の高い作品の周りには多くの学生が集まり、また製作時の苦労話を教えてくれる学生が居たり、コロナ禍の影響で2年ぶりに実施した鑑賞会でしたが、学生達もこうした授業内での活動を喜んでいる様子が窺えました。
投票の結果、多くの票を集めた学生に、研究の成果発表をしてもらいました。コロナ以前はあたり前だった対面での発表会ですが、リモートばかりだった2年間を経験すると、学生同士が教室の中で直に交流できることの大切さを実感せずにはいられません。五感を刺激して頭脳を活性化させ、次回からは新しい課題に取り組みます。