3月に入り、冬の寒さが春の心地良い空気に変化しているのを何となく感じられるようになったこの時期。
卒業や進級を控えた学生は春休み期間です。
そんな中、「測量」という分野に興味を持っている土木建設科の学生が、自発的に実習に取り組んでいました。
測量を行ったのは、中央工学校の校舎群の横を走る「稲荷坂」という急な坂道。
観測方法はもちろん「水準測量」です。
直接水準測量と呼ばれる観測法なので、正確に高低差を測ることができます。
坂の下から観測を始め・・、
約120m離れた坂の頂上まで、オートレベルを十数回据付けながら観測を続けました。
観測の精度を上げる(誤差を小さくする)には、測量器の据付け方や設置する回数など様々な手段があります。
それを守ってコツコツと地道に測り続けた結果、稲荷坂には17.6mの高低差があると分かりました。
挑戦した学生からは、
① 平坦な場所でしか経験がないので、高低差がある場所での据え付けはかなり大変でした。
② 勾配がきついので制限に入らなくて苦労しました。
(制限:4級水準測量で実施した場合、往復で観測した高低差の較差が約6mm以内です)
との感想も。良い経験になったようですね。
分野に囚われず、様々なことに興味を持つのはとても大切です。
在学中に挑戦できることは何でもやってみる。
それが、いつか将来の役に立つと思いますよ^^/