今年度の建築工学科2年生、進級作品をご紹介します。紹介文は作品の一部より抜粋したものです。
(丸山さんの作品) system-「誘」「知」「伝」相互に影響を与える-
東京でも少ないゆったり開放された公園、散歩する人、ピクニックする人、鬼ごっこする子供たち。
敷地、建築、人、それぞれ中立な立場で相互に影響を及ぼしあうニュートラルな建築を目指した。圧迫感のない親しみやすい、水平性を協調した平屋の美術館。
(小森さんの作品) 水と広場と共に~with water and open space~
『水』を大きなテーマとし、この元の土地の広場の重要性を汲み取る美術館を作ろうと考えた。
広場は、今や日本の都市においても欠くことのできない、「大切なまちづくり」「公園づくり」の要素と考えられている。
日本の広場の活用方法として、そこに止まるのではなく産業や経済の中心的活動、又人と人とのコミュニケーションの中核となる機能を付加させる計画とした。
(鵜沢さんの作品) Art wall and space 誘い、そして隔てる
普段美術館へあまり来ない人や、興味がない人を取り込むため気軽に立ち寄れる広場のような親しみやすい美術館を考えた。
外観は壁が入り組んだ形状で、人々に興味を沸かせるデザインとし、来訪者は壁に誘われその先に見え隠れする現代アートを見つける。時にはたどりつけないもどかしさも芸術を楽しむプロローグとなる。壁に囲まれたSpaceは高さや透明度を変えることで美術館の中核へと人々を誘っていく。