土木測量関連学科は、軽井沢研修所に宿泊して実習を行う、「総合実習」が必修科目になっています。
土木建設科の2年生は、総合「建設」実習の一つ、地盤調査実習を行いました。
地盤調査も土木の仕事なの?
と、思うかもしれませんが、重たい構造物を建設する際に荷重を支えられる地盤なのか、支えられるようにするためにはどうすればいいのか、地盤の状態を知ったうえで設計をするのも土木建設業なんです!
今回は三階建ての新規研修所を建てることを想定し、地盤の支持力や地層の分布などを調査する試験を行いました。
標準貫入試験
地盤の締まり具合や強度の基準となる“N値”を求める試験です。
得られた値が高いほど固く強い地盤となります。
ちなみに「貫入」とは、地盤に円錐または円柱を押し込むことを言います。
サンプリング
エンジンで稼働する振動機を使用して地中に筒を貫入し、土を採取します。
このような形で採取できました。
地層によって土の種類や色が違うのがよく分かりますね。
DSPT(動的回転式サウンディング試験)
25㎝の棒を貫入するために、10㎏の重りを自由落下させた回数から“換算N値”を求める試験です。
何度も重りを持ち上げるため、腕がパンパンになる学生が続出!
25㎝貫入させるのに最高で130回持ち上げた学生もいました。
DPL(動的コーン貫入試験)
こちらも25㎝の棒を貫入するために、10㎏の重りを自由落下させた回数から“換算N値”を求める試験です。
こちらは貫入の際に棒にかかる力を計測します。
SWS(スウェーデン式サウンディング試験)
SWSは100㎏の重りを段階的に載せ、沈下量やハンドルの回転数を求めて“換算N値”を出す試験です。
重りを載せて自沈しない場合はハンドルを回転させます。
固い地盤に当たり、なかなか入らなくて悪戦苦闘する学生も…
また、密度・透水・水質試験なども行いました。
夜間講義では、日中に取ったデータをその日の内にまとめます。
今回の調査で5メートル地点の地層が固かったようです。
このデータをもとに、三階建ての新規研修所を建設するためにはどうしたらいいのかを考察しました。
実地調査からデータ整理を行い考察まで通してみると、実習の目的がより伝わるのではないでしょうか。
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