建築設計科の学生へ

【新入生の皆さん】
自宅学習課題について不明な点がある場合は、同封されている「質問用のメールアドレス」まで連絡をしてください。今回は、入学意識を確認することが目的の課題です。現在の気持ちを素直に記述してもらえれば結構です。

今後、建築設計科では、「2階建て木造住宅」の設計課題に取り組みます。初めて取り組む設計課題となるので難しいと感じることもあるかもしれませんが、建物について学ぶことを、是非楽しみにしていてください。学習する内容の一部を、本ページで紹介します。また、「キャンパスニュース」のバックナンバーには、他の授業や取り組みも掲載されているので、ぜひご覧ください。

さて、授業で詳しく説明しますが、設計は「エスキス」というプランの構想を考える作業から始まります。自宅学習課題では『建築を学ぶ動機』と『自宅調査レポート[エレメントリスト]』及び『建物調査レポート』の3つをお願いしています。
『建築を学ぶ動機』については、建築を学びたいと思った強い気持ちを記してください。
『自宅調査レポート[エレメントリスト]』については、最初の課題となる住宅課題に取り組むにあたって、最大の参考例となる事例は“自宅”だと思います。普段、自分が生活している環境をこの機会にしっかりと観察し、それぞれの大きさ(建築では「スケール感」と言います)を身につけておきましょう。
『建物調査レポート』は、有名な建築物や建築家の知識を深めることは、今後の設計にとても役立ちます。
是非、楽しみながら自宅学習課題に取り組んでみてください。

写真は、授業の様子を一部ですが記録したものです。授業開始後のイメージとして参考にしてください。

さらに、今後の新型コロナウイルスの状況によりますが、校外学習で実際の建築物について学びます。

https://chuoko.ac.jp/2019/10/16/22919

【進級生の皆さん】

自宅学習課題を郵送しましたので、内容を確認して作業を進めましょう。授業が開始されると、あっと言う間にエスキスが完成し、提出となります。自宅学習課題での作業が大切になりますので、しっかり進めてください。

[ポイント]

  • 敷地調査
    建物を設計する際は、周辺環境を踏まえた設計が重要です。実際の敷地を見に行くことは外出自粛の為叶いませんのでGoogleストリートビューや、このページに掲載された写真も参考にしてください。
  • 提案性
    現存する類似建物を十分に調査した上で、自分なりの提案を設計に含めることが重要です。新型コロナウイルスの影響で現地調査が難しい状況ですが、インターネット等で見識を深めましょう。
    (例:tette テッテ 須賀川市民交流センター、武蔵野プレイス、せんだいメディアテーク、大山町福沢地区コミュニティセンターなど)
  • 建築関係法令のチェック
    一年次に学んだ、関係法規について見直してみましょう。特に道路斜線制限など、高さに関する項目は一読しておきましょう。加えて、「バリアフリー法」にも目を通しておきましょう。
  • 構造形式
    鉄筋コンクリート造(RC造)については、授業開始後にあらためて学習します。鉄筋コンクリート造は、大空間が設計し易い構造形式です。今回の課題においては、RC造のラーメン構造を用います。構造的魅力を活かした設計を目指してください。

⑤『コミュニティ施設』とは何か

  • 地域住民が集い、地域のために活動する拠点である。
  • 地域住民の意思によって自由に使用できる施設である。
  • 短時間に徒歩で訪れることができる施設及び場所である。つまり、北区に住む人、北区に通う人が利用する施設であり、児童、学生、社会人、高齢者、障がい者などの様々な人が利用できる施設である。

⑥求められる機能を限定し計画する(「あれも、これも」は計画できなくなる)

  • 地域性、風土、住民のニーズを把握し、計画する。
  • 利用者の特性と年齢を考慮し、機能を決定する。
  • 敷地規模と必要な機能を精査し限定して計画する。
  • まちの景観にシンボル的要素を寄与する施設となり得るか?
  • 区単位(人口10~30万人程度)での市民施設としての在り方とは何か?

⑦地域への提案、コミュニケーションの捉え方

  • 東京都北区に求められる「コミュニケーション」とは何であるか?
  • 北区の歴史、人口分布、人や車の流れ、周辺環境調査、敷地の特徴、植物の分布、近隣の建築物との

関係性とどのように関わり付けるのか?

つまり、“この敷地でどのようなコミュニティが形成されると良いのか?”、“どのようなコミュニケーションが活発になることが求められているのか?”を考えてみてください。

  

設計製図の授業を中心に、2年次には関係する教科目がたくさんあります。

例えば、建築材料実験室での「実験実習」や、建築に関係する光・熱・風・音などの科学的・物理的要素の原理を学ぶ「環境工学」、各種の「選択科目」があります。

どの科目も一年次に学んだ知識をもとにさらに発展した内容となりますので、授業開始までに一年次の科目の復習などの振り返りを行っておくとよいでしょう。

また、様々な形式で課題発表会を実施しています。自作について活発で熱心な発表を予定しています。

https://chuoko.ac.jp/2019/06/27/20161

まだまだ、新型コロナウイルスが終息する兆しが見えず、不安な状況が続きますが、自宅でじっくりと自宅学習課題に取り組みましょう。十分に理解して取り組むことが難しい状況ですので、自分なりに進めてもらえば大丈夫です。できることから頑張ってください。

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